初めての方のために、サイト内またはディベート甲子園で言われる「ディベート」が、どのようなものを指すのか参考書籍を引用してご説明します。
さらに詳しく知りたい方や活動への参加、研修の受講をご希望される方はこちらのページから関連団体へお問い合わせください。
(「ネコと学ぶディベートの本」12・13ページより)
◆ひげねこ教授
ではディベートの定義について話す事としよう。
「ディベート」とは元々、英語の「Debate」の訳じゃ。
日本語で、正確に「Debate」を表す語が無かったために、カタカナの「ディベート」が使われるようになったのじゃ。
◆白田たま
元々の「Debate」の意味を英英辞典等で引いてみると・・・
「(1)公的な問題をテーマにし、」
「(2)対立する複数の視点があって、」
「(3)第三者に説得的な」討論
・・・ということが書いてあります!
◆ひげねこ教授
その通りじゃ。この3つの条件を備えた討論は全てディベートということになる。
そして、ディベートの結果が実社会に影響を及ぼすものを「実社会ディベート」、訓練目的で行なわれるディベートを「教育ディベート」と呼ぶのじゃ。
前者は裁判や学術論争など、後者は企業研修や競技として行うディベートが該当するのう。
教育ディベートの定義を明確にしておくと、
(1)与えられた公的な論題で、
(2)肯定側と否定側に分かれて、
(3)ジャッジを説得する
討論じゃ。
教育ディベートはさらに論証重視のポリシーディベート(アカデミックディベート)と、話し方重視のパーラメンタリーディベートに分類されるのじゃ。
本書では、この中でも「考える力」や「意思決定」の訓練として教育効果の高いポリシーディベートについて扱っていくぞい!
長いので、ここからはポリシーディベートのことを単に、「ディベート」と呼ぶことにしよう。
(引用ここまで)
※ディベート甲子園ではポリシーディベートの一形態を採用しています。
「ネコと学ぶディベートの本 - 日本一やさしいディベートの教科書」
発売日: 2014/1/27
著者:武田顕司
内容紹介
「ディベートを知らない」「ディベートを始めたもののよく分からない」といった中高大学生から社会人のために書かれた本書。ディベートの実践を目標としながら、ネコのたま達と一緒にディベートについて学べる日本一やさしいディベートの教科書です。改訂版では誤謬の修正、資料の探し方についての記述が増えました。
著者について
1983年生まれ。ディベートクラブ「たま。」主宰、全日本ディベート連盟(CoDA)ジャッジインターンプログラムメンバー。仕事の傍ら、ディベートをライフワークと定め、ディベート普及やコーチング、大会ジャッジを通じ、のべ200人以上のディベーターを指導。その経験で培ったノウハウをディベート界に還元すべく活動を続ける。